【2025年6月】京都市のマンション買取（売却）相場の動向

京都市における、4月度のマンション買取（売却）相場・動向データを解析して導き出した、主なトピックは以下です。

4月の買取相場は、ここ半年間の平均買取価格（2,320万円）を下回っています。
このまま下がるのか、反転するのかまだ読めないため、結論、現在は買取依頼のタイミングを慎重に検討する必要があります。

4月に取引された土地の「買取価格」、「㎡単価」、「専有面積」といった主要な指標の平均値を1月と比較してみると、以下の通りです。

※近畿レインズより買取価格を弊社で予測して算出

1月と比較して4月は、買取価格が平均で409万円(13.2%)、㎡単価は4万円(8.3%)下落しています。

下落要因として、4月は1月よりも価格の安いコンパクトな物件へのニーズが高かったことが挙げられます。
例えば、取引された物件タイプはファミリー向けの2LDKから3LDKが多くなっています。

買取価格は下落していますが、取引件数は4月が155件と1月に比べ33件増していることから、京都市の中古マンションは今後も強い引き合いが継続するでしょう。

ここ最近に京都市で取引されたマンションの「立地・条件」について分析しました。
「売りやすい≒買い取りに繋がりやすい」なので、ここでは「売りやすい」マンションの立地・条件を解説します。

昨今売りやすいマンションの立地・条件は以下の3つです。

ここ半年と前の半年間と比べると、全体的に大きな変化は見られません。
最寄り駅は「西京極駅」周辺の取引が活発になっています。

参照：不動産情報ライブラリ
参照：近畿レインズ

弊社が把握している、京都市内で取引されたマンション155件の立地・条件を分析すると、4月は2,000万円台前半で専有面積が60㎡前後、駅徒歩8分圏内に位置する土地が人気でした。
中でも、西京極駅周辺の西大路駅側の地域は需要が高まっています。

京都市右京区西京極徳大寺団子田町周辺でマンションの買取を希望したお客様の中から1つの事例をご紹介します。

買取希望条件

希望買取価格	2,500万円前後
地域	京都市右京区西京極徳大寺団子田町周辺
築年	20年以内
間取り	3LDK
駅徒歩	西京極駅10分圏内

実際の買取価格

2,700万円

右京区は京都市北西部に位置する、市の面積の35%を占める最大の区です。
東映太秦映画村を有する「日本映画史のふるさと」で有名である一方、区の南部は京都市中心部にごく近く住宅地としても人気があります。
今回の買取希望のマンション物件は、右京区南部の西京極駅から西側の桂川に程近い立地です。

西京極駅のある阪急京都本線は大阪梅田駅まで1本で行けるため通勤にも便利で、西京極運動公園など緑豊かな環境でファミリー層に人気があります。
西京極駅周辺は地価も上昇しているため、マンション物件も売買取引が盛んに行われているエリアです。

3LDKの間取りを中心にファミリー層に人気があるエリアにある物件ということに加え、専有面積が70㎡を超えることもあって、この地域の3LDK買取相場より高めの2,700万円での買取となりました。

詳細解説

• 西京極駅や西大路駅、今出川駅などのマンション需要の高いエリアは、京都市中心部から5キロ圏内に集中しています。このエリアは地価も上昇しており、駅近物件を中心に人気は継続します。
• 大阪方面や滋賀方面への交通アクセスに優れたエリアがある京都市は、中京区、下京区、右京区南部など、鉄道網が充実している中心部エリアを中心にマンション需要が底堅い傾向です。
• 駅徒歩10分圏内の2,000万円台、3LDK（60㎡前後）のファミリー向けマンションが人気となっています。

参考：
京都府「京都府の地価について（地価公示・地価調査）」
京都市情報館「市民・事業者との協働による景観まちづくりの取組」
京都市右京区「Ⅱ右京区のまちの姿」

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